お金で苦労すると、「お金って何者?」という疑問が湧いてくる。世の中ってよく知らない事だらけなわけですが、日本銀行が発行しているお金の総額は、2018年時点で約100兆円です。では、わたしたちの口座に書き込まれている預貯金の総額は?なんと1000兆円を超えています。軽く10倍です(笑)国民ひとりあたり800万円もの預貯金があることになりますね。
と言うより、発行しているお金より、出回っているお金がどうしてこんなにも多いのか?
これ簡単なんです。Aさんが銀行に一万円預けます。銀行は、その一万円をBさんに貸しました。するとAさんとBさんの通帳には、それぞれ一万円の残高が記載されます。総額2万円に増えています。
銀行には、預金準備制度というのがあって、中央銀行に一定額を預金しなければなりません。預金すると100倍の与信が与えられ理論上100倍の貸出が可能となります。
なので、国民が一気に全額の預貯金を下ろそうとしても銀行にその額のお金はありません。
実際問題、お金のやり取りは、コンピュータ上のデータでやりとりされていることがほとんどです。なので、実際のお金が全額存在していなくても信用(幻想)で世の中は回っているのです。
そもそも一万円に一万円の価値があるのか?ちなみに一万円の原価を調べてみたら25円から30円くらいのようです。
ニュースを見ていて疑問に思うことはありませんか?JALという航空会社は、2010年に会社再生法を適用し倒産しました。負債総額2兆3000億円超と戦後最大です。なのに銀行は倒産していません。お金が回収できなくてもなんとかなるんですね(笑)
だとすると、わたしが1億円借金して自己破産したところで、銀行はまったく困らないのでは?なーんて気持ちも楽になるわけです(笑)
世の中のお金が回っていれば、みんなハッピー。そんなお金の仕組みが最近は変ですね、機能不全状態です。そろそろ金融の仕組みも変わらなければいけない時代に入ったようです。
目 次
第1章 お金について
- お金は、借りてる立場の方が強い
- お金は、幻想で成り立っている
- お金に色は無い
- 小さなお金より、大きなお金の方が集まりやすい
- 複数の収入源を持つことが当たり前
- あなたのお金に人が集まっているのかも?
- お金は、交換の手段でしかない
- 働き方の未来予想図
第2章 健康について
第3章 人間関係について