イベント主催者にとって集客は頭の痛い課題である。近年では、facebookは集客には向かないと言われているが、はたしてそうなのか?
私自身、facebookをスタートして小規模のイベントから数百名のイベントまで手がけてきた。その間、Facebookの仕様も幾度となく変化してきた。
今年に入って、『天神マルシェ』というリアルイベントをFacebookを使って集客している。8月で4回目の開催となる。おかげさまで安定的に70名から100名の集客を毎回実現できている。
『天神マルシェ』は、オフィスビルの8Fというマルシェイベントには不向きな立地での開催となっている。そんな立地条件にも関わらず安定的な集客につながっている。
単発で終わるのではなく、継続的にイベントを開催される方々に参考にしていただければ幸いです。
PGECサイクルとは?
すみません。私が勝手に名前をつけました(笑)
- P フェイスブックページのP
- G フェイスブックグループのG
- E フェイスブックイベントのE
- C フェイスブック広告CMのC
図を見ていただくとお分かりと思いますが、継続的にイベントを開催し、成果を向上させ、なおかつ効率をあげて行くための工夫です。
広告予算を使えない場合は、PGE+αで工夫されて見てください。
PGECに至った経緯
個人でのイベントの主催から団体でのイベントの主催まで手がけてきた中で、facebookスタート当初は、もの珍しさも加わって個人アカウントでの主催でもそこそこの集客につながっていました。
しかし、規模が大きくなるにつれ、1人での主催ではなく、複数人での主催のパターンが増えてきました。
共同主催者として、個人名を複数連ねたイベントの作り方もありますが、イベント内容によっては、個人の色が出ないほうが良い場合もあります。
個人のブランド力か団体のブランド力か?の違いですかね。
ビジネスに関連する情報の発信やイベントの主催は、本来Facebookページを使うのがルールとなっています。したがって、個人アカウントでビジネス情報をバンバン投稿したり、ビジネスイベントを個人アカウントでバンバンやってると、それこそbanされます。
それと個人アカウントではfacebook広告は、出せません。Facebookページアカウントでしか広告は出せません。
PGECサイクルの特徴について
P フェイスブックページを利用する理由
- ビジネス要素がある場合はフェイスブックページでの運用が基本
- フェイスブック広告が利用できる
- 個人の色を出さない
- 広くゆるく繋がれる
- ページにいいね!されると紐付けしたグループに招待できる
- 個人間のエンゲージメントではなく、ページの趣旨にあったファンを獲得できる
参考までに天神マルシェfacebookページ
以上のような理由でフェイスブックページでの運用をお勧めします。しかし、デメリット要素もありますのでそこも列記します。
- ページにいいね!をもらって一定期間はニュースフィードに表示率が上がるが、期間をすぎると極端に表示が減る傾向にある。
(これは、ページに限ったことではなく、新しく友達になった人の投稿も一定期間は表示率が上がるが、それをすぎると減少する。ニュースフィードの表示ロジックが元々そうなっています。投稿に対していいね!やコメントを入れることによってエンゲージが上がったりするわけですが、個人対個人と個人対ページでは、個人対個人の方がエンゲージは上がりやすい傾向にあります。) - 個人アカウントでの投稿に対して、ページアカウントでの投稿の反応率の悪さから運用がおろそかになってくる
- 結局、ページでの投稿を見てもらうのに広告に頼る仕組みになっている
上記のデメリット要素を補う方法として、フェイスブックグループの活用が必要となってきます。
G フェイスブックグループを利用する理由
- ページ投稿と比較してグループ投稿は、基本的には通知されるので気付いてもらいやすい
- 参加者からの投稿やコメントが付きやすい
- リアクション、反応が早い
- メンバー同士でのコミュニケーションにつながる
- Facebookイベントを作る際にグループメンバーを一括招待できる
特にイベントにメンバーを一括招待できることで、告知効率が大幅に向上します。ページでいいね!いただいた方々を随時グループに招待することで違和感なくスムーズにグループに招待か可能で、会を重ねるごとにグループ人数が増えていき、次回開催時の告知効率が上がって行きます。
参考までに、天神マルシェグループ
E グループイベントを利用する理由
- 一括招待ができるメリットが大きい(ページでイベントを作ると毎回個別に招待を送る必要があります。
- イベントへの出欠への反応が早い
- リマインダーがイベント開催に関する情報を表示
わかりづらい点は、イベントを作るときにページアカウントでは作れない。管理者の個人アカウントでは作れます。
フェイスブックページにこのイベント情報を掲載するには、イベントをページでシェアを利用する。イベントページのリンクをコピーしてページに貼り付けてもページとしてのイベント扱いされませんのでご注意ください。
参考までに、天神マルシェイベントページ
C フェイスブック広告を利用する理由
ちなみに、私がフェイスブック広告に使っている予算は、1日1,000円程度。1週間から10日くらいで毎回10,000円程度です。これを高いと見るか安いと見るか。広告は、単発で入れるより、定期的に入れた方が効果は高いと思っています。
また、やってる!って気付いてくれますので。行きたいと思っていて、やっと参加できました〜という声をよく聞きます。
- ターゲティングを絞って、見ていただきたい人に広告を掲載できる
- 個人のエンゲージメント以外からのファン獲得ができる
- 興味がある方が自然と集まってくる
- 低予算かつ計画的な予算で広告を打てる
- 広告の効果測定が可能
- イベント広告投稿からページへのいいね!を誘導できる
このような流れで、毎回、新たなファンの獲得に繋がっている。
まとめ
当然集客に関しては、出展者の皆様の魅力と動員力が最大の要因となっております。感謝申し上げます。マルシェという特性上、毎回出展者は代わりますし、来場いただくお客様も変わります。
リピートの効果も上げながら、毎回新しいお客様にも来場いただくために色々と実験しております。
もし、多少なりの広告予算を投じることが可能であれば、今回の記事を参考にしていただき、集客効果を上げていただけると幸いです。
また、ビジネス的なご相談やご依頼などございましたらお問い合わせからお願いします。
ギャラリー
MM Style design labの酒井美也子さんにマルシェの様子を撮影いただきました。ありがとうございます。